2026.10.21
お酒は何時間で抜ける?アルコール分解時間の目安と計算方法【2026年版】
「昨日のお酒は、もう抜けているはず」。そう思っていても、計算してみると思ったより時間がかかっていることがあります。
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先に結論 ・分解の目安は、純アルコール20g(ビール500ml 1本)あたり、お酒を飲めるタイプの男性で約4時間、女性・お酒に弱い方・高齢の方で約5時間。 ・3単位(ビール500ml 3本)飲むと、半日以上かかります。 ・サウナ・運動・水・コーヒー・仮眠で早まることはありません。睡眠中はむしろ遅れます。 ・この記事には計算ツールがあります。飲んだお酒と体重を選ぶと、分解にかかる時間とアルコールが抜ける見込みの時刻がすぐに出ます。 |
この記事では、飲んだ量から「自分の場合は何時間かかるか」を順にたどれるようにまとめました。下の計算ツールで、まずは目安を出してみてください。
目次
1. 分解時間の目安を計算する
2. そもそも「純アルコール量」とは
3. 分解にかかる時間の目安
4. 自分の場合を計算する3ステップ
5. 時間がのびる人・のびる場面
6. よくある5つの誤解
7. 翌朝、運転しても大丈夫?
8. 翌朝に予定がある日の飲み方
9. よくあるご質問
10. まとめ
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1. 分解時間の目安を計算する
あなたの場合は何時間?
飲んだお酒と体重を入れると、純アルコール量と分解にかかる時間の目安が出ます。計算はこの画面の中だけで行われ、入力した内容がどこかに送られることはありません。
※計算の考え方:純アルコール量=お酒の量(ml)×度数(%)÷100×0.8。分解にかかる時間は、特定非営利活動法人ASK「アルコールが体から抜けるまでの時間」の目安(純アルコール20g=1単位あたり、お酒を飲めるタイプの男性で約4時間、女性・お酒に弱い方・高齢の方で約5時間)を体重60kgとして、体重に比例させて計算しています。厚生労働省のe-ヘルスネットでは1時間に分解できる量を「体重×0.1g程度」としていますが、この記事では短めに出ないよう、安全側に見てASKの目安を採用しています。
※この数字は目安です。体調・睡眠・食事・薬の服用などで大きく変わります。睡眠中は分解が遅れるため、表示より長くかかることがあります。出た時刻を「運転してよい時刻」として使わないでください。
2. そもそも「純アルコール量」とは
お酒の強さは種類によって違うので、「何杯飲んだか」では比べられません。そこで使うのが純アルコール量(グラム)です。次の式で出せます。
| 純アルコール量(g)= お酒の量(ml)× 度数(%)÷ 100 × 0.8 |
最後の0.8は、アルコールの比重です。ビール500ml(5%)なら、500 × 5 ÷ 100 × 0.8 = 20g になります。
この20gが、アルコールの「1単位」と呼ばれる量です。お酒の種類ごとの1単位は、だいたい次のとおりです。
| お酒 | 1単位(20g)の量 |
|---|---|
ビール (5%) |
500ml(中びん1本) |
日本酒 (15%) |
1合弱(約170ml) |
チューハイ (7%) |
350ml缶1本 |
ワイン (12%) |
200ml(グラス2杯) |
焼酎 (25度) |
100ml |
ウイスキー (40%) |
60ml(ダブル1杯) |
※特定非営利活動法人ASK「アルコールが体から抜けるまでの時間」をもとに作成。
厚生労働省の「健康日本21」では、節度ある適度な飲酒を1日平均で純アルコール20g程度としています。女性や体質的に弱い方、高齢の方は、その半分くらいが目安とされています。
3. 分解にかかる時間の目安
1単位(純アルコール20g)の分解にかかる時間は、飲み終わってから次のくらいが目安です。
| 体質 | 1単位あたり の目安 |
|---|---|
| お酒を飲める タイプの男性 |
約4時間 |
| 女性・お酒に 弱い方・高齢の方 |
約5時間 |
※ASK「アルコールが体から抜けるまでの時間」より。体質・体重・体格・年齢・性別による個人差があります。
ここで注意したいのが、単位が増えると時間も積み上がるということです。ビール500mlを3本飲めば3単位なので、お酒を飲めるタイプの男性でも約12時間、女性や弱い方なら約15時間かかる計算になります。22時に飲み終わったなら、翌日の昼ごろまで残っている見込みです。
「ひと晩寝たから大丈夫」という感覚が危ないのは、このためです。

4. 自分の場合を計算する3ステップ
上の計算ツールが使いにくいときは、次の3つで手計算できます。
ステップ1:飲んだ量から純アルコール量を出す
量(ml)× 度数(%)÷ 100 × 0.8。ビール500mlを2本なら、40gです。
ステップ2:1時間あたりの分解量を出す
体重60kgを基準に、お酒を飲めるタイプの男性で1時間あたり約5g、女性・弱い方・高齢の方で約4g。体重が多い方はこれより少し速く、少ない方は遅くなります。
ステップ3:割り算する
40g ÷ 4g = 10時間。22時に飲み終わったなら、翌朝8時ごろまでかかる見込みです。
5. 時間がのびる人・のびる場面
次に当てはまるときは、目安より長めに見てください。
- 女性/一般に男性より体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も少ないため、影響を受けやすいとされています(厚生労働省のガイドライン)
- お酒に弱い体質の方/飲むと顔が赤くなる方は、分解に関わる酵素のはたらきが弱いタイプです(お酒に弱いのはなぜ?体質の調べ方)
- 高齢の方/体内の水分量が減り、分解の力も落ちていきます
- 体格が小さい方/同じ量を飲んでも、血液中の濃度が高くなります
- 睡眠中/代謝が落ちるため、起きているときより分解が遅れます
- 体調が悪いとき・疲れているとき
とくに見落としやすいのが睡眠中です。寝ている間にどんどん抜けていくイメージがありますが、実際は逆に遅れます。
6. よくある5つの誤解
誤解1:サウナで汗をかけば抜ける
汗や尿から出ていくアルコールは、ごくわずかです。ほとんどは肝臓で分解されます。むしろ脱水が進むので、おすすめできません。
誤解2:水をたくさん飲めば早く抜ける
水分をとることは脱水を和らげるうえで大切ですが、分解そのものを速める働きはありません。
誤解3:運動して汗を流せばいい
これも同じです。アルコールが残っている状態での激しい運動は、体に負担がかかります。
誤解4:コーヒーを飲めば目が覚める=抜けた
カフェインで眠気が軽くなっても、血液中のアルコールの量は変わりません。「目が覚めている」と「抜けている」は別です。
誤解5:少し仮眠すれば大丈夫
睡眠中は分解が遅れます。仮眠をとっても、起きたときに抜けているとは限りません。
7. 翌朝、運転しても大丈夫?
飲酒運転のうち、よくあるパターンが「昨夜の酒はもう抜けていると思った」「仮眠をとったから大丈夫だと思った」というものです。
道路交通法では、呼気1リットルあたり0.15mg以上のアルコールが検出されると酒気帯び運転になります。これは量としてはわずかで、本人に酔っている自覚がなくても超えることがあります。
気をつけたいのは、次の3点です。
- 体感と数値はずれます。「もう平気」と感じていても、数値が残っていることがあります
- 計算は目安にすぎません。体調や睡眠で大きく変わるため、計算どおりに抜けている保証はありません
- この記事の数字を「運転してよい時刻」として使わないでください。
翌朝に運転の予定があるなら、前夜の量を減らすか、運転しない手段(公共交通機関、代行、家族の送迎)を先に決めておくのが確実です。心配なときは運転を見合わせてください。
8. 翌朝に予定がある日の飲み方
- お開きの時刻から逆算する。翌朝7時に起きるなら、何単位までなら間に合うかを先に決めておきます
- 最初の1杯をゆっくり飲む。序盤のペースがその日の総量を決めます
- 水を挟む。分解は速まりませんが、飲むペースが落ち、脱水も和らぎます
- 空腹で飲まない。吸収が速くなり、血中濃度が一気に上がります
- 二次会は、残り時間で判断する。「あと何時間眠れるか」ではなく「あと何時間で分解が終わるか」で考えます
9. よくあるご質問
Q. 体重が多いほど早く抜けますか?
同じ量を飲んだ場合、体格が大きい方のほうが血液中の濃度が低くなり、分解も速い傾向があります。ただし個人差のほうが大きく、体重だけでは決まりません。
Q. 毎日飲んでいると強くなりますか?
飲み続けると「酔った感じ」が鈍くなることはありますが、分解の速さそのものが大きく変わるわけではありません。感覚だけが鈍くなるのは、かえって危険です。
Q. 市販のアルコール検知器は信用できますか?
目安にはなりますが、機種や測り方で結果が変わります。数値が低く出ても、それを根拠に運転の判断をするのは避けてください。
Q. ノンアルコール飲料なら問題ありませんか?
「ノンアルコール」と書かれていても、アルコール分が0.00%とは限りません。日本では、アルコール分が1%未満の飲み物を「ノンアルコール飲料」と呼べるためです。0.5%など、わずかにアルコールを含むものもあります。まったく含まないものを選びたい方は、ラベルの「アルコール分0.00%」という表示を確認してください。
10. まとめ
- 純アルコール量は「量(ml)× 度数(%)÷ 100 × 0.8」で出せます
- 1単位(20g)あたりの分解の目安は、男性で約4時間、女性・弱い方・高齢の方で約5時間
- 単位が増えるほど時間は積み上がり、3単位で半日以上かかります
- サウナ・運動・水・コーヒー・仮眠では早まりません。睡眠中はむしろ遅れます
- 計算はあくまで目安です。翌朝の運転の判断には使わないでください
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出典
- 特定非営利活動法人ASK「アルコールが体から抜けるまでの時間」
- 厚生労働省「健康日本21」節度ある適度な飲酒
- 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)
- 道路交通法施行令 第44条の3(酒気帯び運転の基準)

